中国管釣り情報〜ルアーで釣っちゃいな〜

日本にお住まいの方には殆ど知られてませんが、中国の管理釣り場は近年凄まじい勢いで発展しており、まだまだ釣り場環境面は発展途上ではありますが、魚種だけで言えば既に釣り堀天国と言われるタイ王国をも遥かに凌駕してます。このブログでは中国国内のルアーフィッシングが出来る釣堀と、ルアーで釣った魚種を中心に紹介していきます。

□ ルアーカラーリングについて Ⅲ.

前回前々回 からの続き。6月中旬から約3ヶ月半、週2〜3回ペースで計41釣行、ルアーはこのセットのみで(ロスト分は都度塗装して補充)

検証してみた結果、トータルキャッチ数は約350匹、キャッチ出来た魚種はスカイゲイザーマンダリンバスイエローチークブラックブリーム(新規写真無し)、スピニバルブス ホーランディ(新規写真無し)、カムルチー(新規写真無し)、ブルーギル(新規写真無し)、ラージマウスバスキクラテメンシス ( 未だ見同定、Cichla piquitiのハイブッリッドの可能性あり )、レッドベリードパクーマングローブジャックタイリクスズキの12種、

 

釣行数に対しトータルキャッチ数が少ないのは上海近郊が記録的猛暑であった夏期がメインだったのに加え、魚種が少ないのは単に他の魚種が居る釣り場に行けなかった(遠征は何処で隔離になるか判ったものでは無いので一応未だに控えてる)のが第一要因。
 結果からみるとオレンジカラーリングのルアーのみでも充二分に釣りは成立したが、他のカラーリングを使ってた場合と比較して釣果が確実にUPしていたのかという点では全くもって検証不足。当然ながら、同じポイントで同日同時間に同じコースを、同深度同スピードで同じルアーを通してみない事には、ルアーカラーリングによる選好性比較は出来ない訳で、一人では無論の事、二人で行っても一斉に同じコースを通す事は出来ないので、そもそも正確な比較は不可能なのだ。しかし、過去の経験と比較して再確認出来た事が何点かある、一つは高い濁度にも強いということ、一つはオレンジに極端に反応が良い魚種と、極端に反応の悪い魚種が居ること(今のところスピニバルバス属と鯰系には全く誘因効果を実感出来てない)、これは視物質 Fig.1 のどのタンパク質オプシンを持っているかに依ってオレンジへの反応が変わるという事なのだろう、実際少し前に流行った蛍ムラも魚種によっては紫の波長400nmが殆ど認識出来ないため、全く誘因効果はないという実験記事をみた事がある。そして最もやっかいなのが人間側の問題で、どうにも他の色を投げたくなってしまう事だ、実際このカラーリングが最大公約数と結論付けられていたとしても、少しでもアタリが遠のけばあれやこれや素因数分解し始めて、どんどん自ら魚から遠ざかっていくのがルアーマンの性なのかも知れない。

 

 

 結論としては、濁度を問わずオレンジカラーリングに反応が良い魚種の方が圧倒的多数だったので、そもそもの目論みである最大公約数カラーリングという意味では概ね間違ってはいないという自信を深めたので、引き続きこれから始まる冷水魚種のシーズンで、オレンジ縛りがストレスにならない程度に検証していくつもりだ。