中国管釣り情報〜ルアーで釣っちゃいな〜

日本にお住まいの方には殆ど知られてませんが、中国の管理釣り場は近年凄まじい勢いで発展しており、まだまだ釣り場環境面は発展途上ではありますが、魚種だけで言えば既に釣り堀天国と言われるタイ王国をも遥かに凌駕してます。このブログでは中国国内のルアーフィッシングが出来る釣堀と、ルアーで釣った魚種を中心に紹介していきます。

けなげな釣り師達・ペルシステンテ

からの続き。


最終日にようやく雨は上がったが、杯水車薪。ここまで濁流と化した水系に、もはや雨の有無など枝葉末節、実釣に大きな問題ではないが、釣り師の浅はかな下心など、全て見透しでもしたような蒼穹の下、気分だけはすこぶる良い。衛星地図と再度睨めっこをし、濁りが引くのが少しでも早そうな、標高の高い別の支流上流部に入ってみることにした。

 

四駆でも侵入不可能な地点からは、藪漕ぎ。

この釣り師との御縁で、一時は不可能と諦めていた、一連の黒龍江釣行が実現しており感謝しかない。

この場を借りて厚く御礼申し上げたい。

 

後から聞いたところ、この茸は「毒鹅膏菌」という神経毒を持つ猛毒キノコの一種で、50g誤食した場合の致死率は、成人男性で75%以上との事だった。集落の近くでは、職業キノコ狩り師達を数組見掛けたが、空腹でどんなに美味そうに見えても、知識の無い素人は、間違っても採取、口にして等はならないのだ。

 


途中、再び天気が崩れ、雨がパラついたりもしたが、もはや行雲流水の極み。

技術、経験、知識、体力共に申し分無い、非常に頼もしいbuddyなのだが、今釣行で、ほぼ確信へと変わった疑念が一つある。恐らく、恐らくなのだが、類稀なる非常に強力なrain magnetなのでは無いだろうか。

 

ウェーディングした感じでは、恐らくこの支流は通常水量なら中洲があり、その両脇が急深の深場で、常に魚が着いて居そうな良場だっただけに、今回の天候が悔やまれた。


いい川、たくさんの雨、悪い水、けなげな釣り師。である。

 

帰路は、諸事情にて今釣行後ほどなくして廃止となった、嫩江発、チチハルを経由してハルビン東へと向かうK5114次に、往路と同じ北安駅から乗車。

 

帰路車中にて、一つ非常に有益な発見が有った。今迄に何度、寝台列車での長距離移動をしたのかなど、到底覚えていないが、内数回は今回と同様にスケジュール上已む無く、スリーパー(寝台)が取れない、もしくはスリーパー(寝台)の設定が無い列車にて、硬座という垂直背凭れの非常に疲れる座席での、長距離移動を余儀なくされた。これは、極力時間の浪費を避け、1秒でも長く水辺で竿を振って居たい、釣り師に取ってはパフォーマンス低下要因でしかなく、可能な限り移動中は良質な睡眠を摂りたいものなのだ。しかし、なんと、交渉次第だが空きさえ有れば、乗務員用に用意されている寝台の予備分を、借り(買い)受ける事が出来るという下克上システムを、ひょんな事から今更にして初めて知った。この時は、運よく空きが有り、硬座(座席)チケットから硬卧(寝台)チケットへの差額を支払う事で、身体を横にしてぐっすりと眠ることが出来た。

途中から貼られたカーテンの向こうは、先頭機関車両にドア無しで直結しており、カーテンを貼る前は、普通に運転席迄歩いて行けてしまう状態だった。

 

ハルビン東駅からは、ハルビン空港へバス移動し、上海迄の直行フライト。離陸直後に見えた黒竜江省の河川は、何処も未だに氾濫が収まってなかった。

 

今回の水系が空振りに終わったことにより、黒竜江省アムール川水系にて、真偽は別として現時点でタイメン生息情報が得られている地域は、残すところ大兴安岭地区だけとなってしまったのだが、大兴安岭地区は大部分の目ぼしい水辺が、ラムサール条約登録湿地なので、流石に彼の地への釣行許可所得は、限りなく不可能に近いかも知れないが、けなげな釣り師達はペルシステンテにつき、当然、アプローチは続ける積りだ。