中国管釣り情報〜ルアーで釣っちゃいな〜

日本にお住まいの方には殆ど知られてませんが、中国の管理釣り場は近年凄まじい勢いで発展しており、まだまだ釣り場環境面は発展途上ではありますが、魚種だけで言えば既に釣り堀天国と言われるタイ王国をも遥かに凌駕してます。このブログでは中国国内のルアーフィッシングが出来る釣堀と、ルアーで釣った魚種を中心に紹介していきます。

雑記

Nude ND-53/510 というロッド

少し前に、バリバス社のグラファイトワークスというロッドブランドとモンスターキス社のコラボ製品である、50本限定の4ピーススピニングロッド「Nude ND-53/510」のフェルールメンテナンスを頼まれた。 モデル名から察しの通り、長短二種類のTipが付属してお…

バンコク郊外チャドーフィッシング

10日程前、昨年9月末に続き再度諸用にて訪タイした際、合間をみて、ここ2.3年タイ在住釣り師の方々の間で、俄かに人気のバンコク郊外運河チャドー(トーマン)フィッシングをしてきた。 場所はバンコク郊外のトゥンクル区(ThungKhru)の都市水路(運河)。 …

中国での釣り堀タックルについて

大分時間が空いてしまい恐縮なのですが、以前ご質問頂いておりました、中国の菅釣りにおけるタックル選定について、今更ながら参考までに書かせて貰います。 先ず、言わずもがなの事ではありますが、タックル選定は、どの様なロケーションで、どれ位のウエイ…

けなげな釣り師達・ペルシステンテ

からの続き。 最終日にようやく雨は上がったが、杯水車薪。ここまで濁流と化した水系に、もはや雨の有無など枝葉末節、実釣に大きな問題ではないが、釣り師の浅はかな下心など、全て見透しでもしたような蒼穹の下、気分だけはすこぶる良い。衛星地図と再度睨…

氾濫の水系・パシエンテ

からの続き、 7月29日午後8時から8月2日午前7時にかけて、北京市にてこの140年で最多の降水量を記録した雨雲の中心は、折しも釣行日程ドンピシャで東北地方一帯へと移っており、この日、当地の黒龍江省気象台は、集中豪雨について最も深刻なレベルの赤色警報…

続・国境の西

上記からほどなくして、再び黒龍江(アムール川)水系でのHuchotaimen フーチョータイメン(哲罗鱼)に行っていた。 今回もまた、強力な釣師の御縁で、本来は外国人による釣行の許可など、到底降りそうも無い水系に入らせて貰う事が出来たのだが、御尽力頂い…

Pilot111

前記事と時系列が前後してしまうのだが、先月諸用があり、タイ王国へ行って来た。 途中コロナ禍もあり、四年振りとかなりの時間が開いてしまった待望の訪タイだったのだが、今回は何とも口惜しい事に、釣りに割ける時間は半日程度しかなく、バンコク近郊都市…

黄海ボートシーバス

通称"鶏骨礁"と呼ばれる、沖テトラ帯へ三年振りの出船。 三年前になる前回は、釣り友数名と乗合船へ乗船して散々な目に遭った。 先ずは、ローカル釣り人アルアルなのだが、まさか船上でもそうとは思わず、バイトが有った際、同船者が真横に瞬間移動してた事…

撫遠黒龍江魚博館とダウリアチョウザメ

前回の黒龍江調査釣行中に、何かヒントは無いものかと周辺地図を眺めていた際、「抚远黑龙江鱼博馆」という非常に気になる施設をみつけたのでポイント移動の際、立ち寄らせて貰ったのが、想定外に展示内容が充実しており、アングラーなら無論の事、そうでな…

国境の西

からの続き。 最初のポイントは東極から程近い黒龍江(アムール川)岸、当然対岸はロシアなのだが、 何しろ河幅が広大なうえ、岸辺は堆積物の浅瀬がかなり長く続き、泥底でウェーディングも難しく、メインチャネルはおろか、駆け上がり迄キャストする事さえ…

最東端の街

新疆ウイグル自治区で大红鱼(Huchotaimen フーチョータイメン)を狙うという行為自体が、少なくとも、2023年7月現在では動物保護の規定上不可能と結論付けられた事で、中国国内でHuchotaimen フーチョータイメンを狙うには、モンゴル高原東部の中蒙露国境辺…

未完の釣行

の続き。 この湖のことを教えてくれた知人が言うには、とあるルアーマンの釣り熱が高じて、元々ルアーフィッシング対象魚が豊富だったこの湖を含む、一帯の土地を丸ごと買い取っただか、借地したかで、プライベートレイクという名目にてルアーフィッシングが…

続・国境の南

今年一月末から二月初頭の釣行以来、新疆ウイグル自治区での釣りという行為に対しての解釈に、どうにも釈然としない状態が続いていた事に加え、願望も手伝い、少し前に機会をみつけ再訪してきた。 前回の釣行以降継続して、こつこつと新疆ウイグル自治区で大…

東奔西走の帰路

からの続き。 3日間カシュガル近郊の支水系と市内の河川を調査し、出発当初の予定から1日間前倒しとなる1月31日に、上海へ向けての帰路に着いた。1日前倒しにした理由は、一つにこの地域で”何か”をするという事に対して覚える、強烈な圧迫感と被拒否感。一つ…

最西端の街

からの続き。 カシュガルへ来ようと思い至った新しい目的は、”紅い何か”では無く、三億年前に誕生したと目され、1属1種でこの地方の固有種である、Aspiorhynchus laticepsという古代魚。 Phot by : Jiangong Niu, Renming Zhang, Jiangwei Hu, Tao Zhang, Ho…

国境の南から南疆へ

からの続き。 1月25日、上海を出発して早4日、困った事にまだ一度も水辺に立てていない。 当初のプランでは、人が多いであろうウルムチで”何か”をする予定は無かったのだが、セカンドプランが皆無だったので、とりあえずウルムチ近郊の水系をGoogle Mapで調…

国境の南

愚者は食べ物の話をし、賢者は旅の話をする。で、あるならば、私は愚かな旅人であろうか。 こんな書き出しで始まる、開高健「オーパ、オーパ !! モンゴル・中国 スリランカ篇」の”国境の南”という章に、こういう話が出てくる 『一九八五年、七月のこと。広大…

グランデ・オガワさんとブルー・ピーコックバス

グランデ・オガワさんの訃報を知ったのは、鰭が青いピーコックバスについて調べていた際、氏が随分昔にお書きになっていたblogで、青いピーコックバスの記事が有ったのを思い出し、Logか何かがまだ残っていないかと再検索していた時だった。 無類の淡水釣り…

□ ルアーカラーリングについて Ⅲ.

前回、前々回 からの続き。6月中旬から約3ヶ月半、週2〜3回ペースで計41釣行、ルアーはこのセットのみで(ロスト分は都度塗装して補充) 検証してみた結果、トータルキャッチ数は約350匹、キャッチ出来た魚種はスカイゲイザー、マンダリンバス、イエローチー…

□ ルアーカラーリングについて Ⅱ.

前回記事 でルアーのカラーリングについて想像を膨らますべき事は、ルアーのカラーリング自体がどうこうではなく、どの色がその釣り場の水中で一番コントラストが強い色なのかという事のみなのではないかという私見を書いたが、視覚フィーダーから見たルアー…

□ ルアーカラーリングについて Ⅰ.

三ヶ月程前からルアーのカラーリングで試していることがある。 脊椎動物の目の網膜に含まれる視物質タンパク質オプシン、魚類は4種類の錐体オプシンと1種類の桿体オプシンを持っているだけでなく、それぞれ2種以上のサブタイプを持っている魚種もいるので、2…

中国におけるハシナガチョウザメの絶滅に思う

2022年7月21日に更新されたIUCN(International Union for Conservation of Nature and Natural Resources.)のレッドリストによると、Psephurus gladius /白鲟/ ハシナガチョウザメの絶滅を正式認定したらしいが、これに先立つこと約二年前の2020年、中国水…

魚種>>015: シロフチタイリクバラタナゴ記事訂正

2022年4月20日の■魚種>>015: シロフチタイリクバラタナゴ記事について chineseareafishing.hatenablog.com 読者の方より”ハッカタナゴ”ではなく所謂トゲタナゴ(Acheilognathus sp.)ではないか?との御指摘を頂きましたので再度Acheilognathus sp.にて調べ…

魚種図鑑難易度についての補足

魚種図鑑の文中では安直に難易度として記載してしまったが補足をさせて頂くと、前提条件としてそこにターゲットフィッシュが存在する事が明確であり、極端に食い気が無いという状況下ではない場合においての難易度です。実際のネイティブフィールド釣行では…

釣堀魚種図鑑更新の一時停止と上海ロックダウン解除展望

4月1日の開始時は5日間という話であったロックダウンは、大部分の上海市民に部屋からの外出すら許さぬ軟禁状態を強いたまま、結局5月30日現在も未だ継続しており、私の住む地域は4月1日からであったので本日で60日目だが、浦東等の地域では既に80日以上続い…