中国管釣り情報〜ルアーで釣っちゃいな〜

日本にお住まいの方には殆ど知られてませんが、中国の管理釣り場は近年凄まじい勢いで発展しており、まだまだ釣り場環境面は発展途上ではありますが、魚種だけで言えば既に釣り堀天国と言われるタイ王国をも遥かに凌駕してます。このブログでは中国国内のルアーフィッシングが出来る釣堀と、ルアーで釣った魚種を中心に紹介していきます。

続・国境の西

 

上記からほどなくして、再び黒龍江(アムール川)水系でのHuchotaimen フーチョータイメン(哲罗鱼)に行っていた。


今回もまた、強力な釣師の御縁で、本来は外国人による釣行の許可など、到底降りそうも無い水系に入らせて貰う事が出来たのだが、御尽力頂いた方々に迷惑を掛ける可能性が少しでも有る以上、引き続き実釣及び地名詳細等は割愛させて頂きます。


今回の目的地の大まかな地点は、ロシアのブラゴヴェシチェンスクБлагове́щенскと、黒龍江(アムール川)を挟んで500メートル程の距離で向かい合う黒竜江省黒河市の南東部に在る、某ダムへと流れ込む水系。

Image©️2023 TerraMetrics, Map©️2023 Google, TMap Mobility

© 腾讯地图

この水系にてのタイメンの噂は、かれこれ6.7年前に釣り仲間から聞いており、一度は現地の漁協の連絡先を調べ、コンタクトを取ったことも有ったのだが、対応してくれた方の話では「釣りの許可に関しては、公安もしくは水系管理機構の管轄になるので、漁協がどうのこうのと言える立場には無いが、冬の時期なら、某部署の監視もゴニョゴニョになるので、釣り位しても問題無いと思うがね。」という事だったので、ならばとりあえず一度行ってみようと、現地情報を収集すればする程、その峻烈な現実に怠け癖が頭を擡げはじめ、いつしか頭の片隅に追いやっていた水系なのだ。


6.7年も怠け癖が頭を擡げ続けた理由としては、現地漁協の方がいう”冬”の時期は、気温がー30度以下まで下がるので、目的の水系は完全凍結しないものなのか不確実で有ったこと、そして、当然ながら交通手段は皆無な上、無許可釣行となるとドライバーを雇う訳にもいかないので(仮にドライバーを雇えたとしても、冬季に車での侵入は不可能だろうが)、最寄りの集落より入渓地点まで、約20kmの雪道を重装備で徒歩で向かい、その後は野営しながらラッセルで釣り上るという、中々にハードな釣行となる事が明白だったから。

しかし、先に述べた強力な釣師の御縁で、現地水系管理機構Topの方より、直に釣行許可を頂く事が出来、前回の黒龍江(アムール川)水系釣行よりほどなくした頃、再度この水系へ冬季以外で黒龍江タイメン調査釣行に向かう事が出来た。

先ず、上海より北京を経由してハルビンまで飛び、その後ハルビン東駅よりK5133次の硬卧に乗り込み、

途中呼兰、康金井、石人城、兴隆镇、绥化、张维屯、绥棱、海伦、と経由し終点である黒河駅二つ手前、雨の北安駅にて下車。

この駅が、目的の水系への最寄り駅となる。


この日は北安で一泊し、翌日手配して貰った四駆を受け取り、今回釣行許可を出してくれた責任者の方へ挨拶を済ませてから、目的の水系の最寄り集落まで移動した。

途中、広大無辺な北の大地に広がる農地を眺め、その厳寒期を想像すると、かつての開拓団達に畏敬の念を抱かずには居られなかった。地元の方の話では、今日でも現役で稼働している、かつての開拓団達が施工した水路や橋が有るとの事で、本当に頭が下がる。


そして、その日は集落の有力者の方の小麦精製工場表敬訪問や(この日はその工場の一角に泊めて頂いた。)、御自宅に招いて頂いての夕食会で恙無く一日が終わり、上海を出発して3日目の早朝、漸く目的の水系に向かう事が出来た。

水辺までの道のりは分かりづらく、途中からは電波も入らないとの事で、初日は現地水系管理機構関係者の方に先導して頂いた。

今回の釣行の起点となった鉄橋。