中国管釣り情報〜ルアーで釣っちゃいな〜

日本にお住まいの方には殆ど知られてませんが、中国の管理釣り場は近年凄まじい勢いで発展しており、まだまだ釣り場環境面は発展途上ではありますが、魚種だけで言えば既に釣り堀天国と言われるタイ王国をも遥かに凌駕してます。このブログでは中国国内のルアーフィッシングが出来る釣堀と、ルアーで釣った魚種を中心に紹介していきます。

最東端の街

新疆ウイグル自治区で大红鱼(Huchotaimen フーチョータイメン)を狙うという行為自体が、少なくとも、2023年7月現在では動物保護の規定上不可能と結論付けられた事で、中国国内でHuchotaimen フーチョータイメンを狙うには、モンゴル高原東部の中蒙露国境辺りから発するエルグン(額爾古納)川が、ロシア東部のザバイカリエ地方ウスチ=ストレルカ(Усть-Стрелка)付近でシルカ川(река Шилка)と合流し、途中、中露国境を成しながら、オホーツク海の間宮海峡(タタール海峡)へと注ぐ黒龍江(アムール川)水系にほぼ搾られてしまった。

Amurrivermap: License: CC BY-SA 3.0 Usage terms: Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0  Credit: Own work using Digital Chart of the World and GTOPO data. | Kmusser

 

 この、黒龍江(アムール川)水系に、生息数はさて置き、哲罗鱼が(Huchotaimen フーチョータイメンを、黒龍江水系地域では哲罗鱼と呼ぶのが一般的で、新疆ウイグル自治区での呼び名である大红鱼では、現地の釣り人にさえも、何の魚か理解して貰えなかった。)現在も生息しているという事実は、何年も前から認識していたのだが、本流が正に中露国境を成す事に加え、目ぼしい支流も地政学的上、非常にセンシティブな地域だという事で足踏みし、随分と長いこと、指を咥えて衛星Mapと睨めっこしている状態が続いていた。しかし、幸運にも釣師の御縁で、急遽この辺境地域へ調査釣行に向かうことが出来た。
 但し、センシティブな地域での釣行に変わりは無いので、実釣に関する記述は、ここでは出来ない事を先に御断りしておきます。

 

先ずは上海から中国最東部の行政区であるジャムス市(佳木斯)の佳木斯东郊空港まで飛び、そこから車で六時間程走り、抚远水道という黒龍江(アムール川)の支流と、乌苏里江(ウスリー川)が合流する地点で、中国大陸の最東端に位置する抚远市黑瞎子岛镇の東極まで向かった。

 

乌苏里江(ウスリー川)の対岸はロシアのハバロフスク地方(Хабаровск)カザケーヴィチェヴォ(Казакевичево)、ここは中国大陸の最東端なのだから、中国大陸でこの日一番最初に朝日を拝んだのは間違いないだろう。

 

今回の釣行は、行きがかり上、ポイント選定含めこの地域出身の方に一任せざるを得ない形だったのだが、実質ここがスタート地点となった。