中国管釣り情報〜ルアーで釣っちゃいな〜

日本にお住まいの方には殆ど知られてませんが、中国の管理釣り場は近年凄まじい勢いで発展しており、まだまだ釣り場環境面は発展途上ではありますが、魚種だけで言えば既に釣り堀天国と言われるタイ王国をも遥かに凌駕してます。このブログでは中国国内のルアーフィッシングが出来る釣堀と、ルアーで釣った魚種を中心に紹介していきます。

Pilot111

前記事と時系列が前後してしまうのだが、先月諸用があり、タイ王国へ行って来た。
 途中コロナ禍もあり、四年振りとかなりの時間が開いてしまった待望の訪タイだったのだが、今回は何とも口惜しい事に、釣りに割ける時間は半日程度しかなく、バンコク近郊都市河川でのボートチャドーか、安定の釣り堀か悩んだ挙句、天候が不安定だったので、スコールでも問題ないであろう釣堀を選択した。


場所は、バンコク市内からも遠くない、超メジャー釣り堀 "Pilot111 Fishing Pond" ここを選んだ理由は、立地と魚種数。

この釣り堀についての情報は、数多のタイ在住釣師さん達のBlogに豊富なので、ここで多くを語る必要はないだろう。

 

最後にここへ遊びに来たのは何年前だったか忘れてしまったが、放流されている魚種が大分変わっていた。


オープンからお昼迄の半日で、全魚種釣ることを目標とし、先ずは此処では一番イージーだと思われるバラマンディ達に、朝一レストラン前ポンドで数匹と遊んでもらい、


まだまだ朝まずめと言える時間帯に、未釣のバルブでも入ってないかと興味津々に、初見のKoiポンドでかなり時間を割いてしまったのだが、結局今回持参した最小サイズのマス針#6を付けたマイクロスプーンでも、バイトのみでフッキング出来なかった。小さい魚しか口を使わないのか、釣り方が全く合ってないのか、そもそも大きいサイズは居ないのかは分からず仕舞いで、相当時間をロスしてしまった。


Koiポンドを諦め、横のポンドでTilapiaを狙うも、バラマンディの活性が高過ぎるのか、もしくは、レストラン前ポンドの魚達もそうだったが、総じてかなりガリガリなので、ルアーへの反応を良くする為にあまり餌を与えていないのかで、マス針#6を付けたマイクロスプーンや、本来バラマンディには似つかわしくないスモールスピナーなど、何を投げても小型のバラマンディが先に食ってきてしまい不発。。


次に横のPacuポンドで、手短かに数匹遊んでもらい、

 

Asian Redtail Catfish狙いで、レストラン裏ポンドに移動するも、何故かここでも大型Pacuの猛攻が凄まじく、


流石ピラニアと同じカラシン目セルラサルムス科に属す魚だけあって、この魚も70cmオーバーとなると、鋭利に進化した臼歯と、強烈な咬合力で、少しでもあわせが遅いとモノフィラリーダーは元よりワイヤリーダーすらも次々と切られてしまい、魚にも環境にもよろしくないので、バルブ、Tilapiaに続きAsian Redtail Catfishも已む無く断念。


次に、横のポンドで水面を騒がせてたプラーテーパー、もしくはチャオプラヤジャイアントキャットフィッシュを狙い、スムーズに2.3投目でバイトは得られたが、今回持参したタックルには不釣りあいのパワーと持久力で、ラインブレイクだけは避けようと、丁寧にファイトした結果、想定外に時間を消費してしまい、残り時間が一時間程度となってしまったので、上がったプラーテーパーのみで良しとし、次に移動した。


向かいのチャドーポンドでは、サイズは小さかったが狙い通りに数匹遊んでくれた。



結果的には四魚種のみ、計20匹程度(写真は一部)と "Pilot111 Fishing Pond" の平日午前中にしては寂しい釣果であったが、最後に絶対ここでランチを食べたかったので、これにて釣止めとした。

 

そして、四年間の妄想期待値で、かなり旨味ハードルが上がっていたにも関わらず、全く期待を裏切らなかったガパオライス+シンハービールのゴールデンコンビ、どちらもおかわりしてしまった。


 今回久しぶりに釣堀先進国の釣り堀を訪れ、その優れたホスピタリティを改めて感じたと同時に、残念に思ったのは、やはり中国の95%以上の釣り堀は魚種数以外、まだまだ遥かなる発展途上段階だということ。とくに、環境面は劣悪で、とにかくやたらとゴミが多く、なかにはゴミ集積場の中に在る掃き溜め池の様な釣り堀さえ有り、ロッドとリールさえ持参すれば、ラインからルアー迄、全て捨てて有る物だけで、釣りが出来てしまうのだ。


 これは、偏に釣り人のマナーの問題で、釣り堀側の問題ではない。前述のゴミポイ捨ては無論のこと、所構わず大声で騒ぐ、誰かが魚を掛けた瞬間、肘が当たるほどの至近距離に瞬間移動してくる危険かつ過剰なアグレッシブさ、周りをよく見ていないのか、人のラインに平気で被せてキャストする、釣った魚を蹴飛ばしてポンドに戻す等、その無頼っぷりは枚挙に糸目がなく、これは釣り堀だけに留まらず、ネイティブフィールドでも同様だ。


 昨今では、日本が世界に誇る二大釣り具メーカーは勿論の事、大小様々な日本のロッドやルアーメーカーが、トーナメントや各種釣りイベントをここ中国にて開催しているので、その際、釣り先進国のメーカーが、釣り発展途上国で商業活動を行う付帯条件として、5分でも良いから釣り人のマナーについて、最低限の講習をプログラムに取り入れてくれはしないものかと常々思う。