中国管釣り情報〜ルアーで釣っちゃいな〜

日本にお住まいの方には殆ど知られてませんが、中国の管理釣り場は近年凄まじい勢いで発展しており、まだまだ釣り場環境面は発展途上ではありますが、魚種だけで言えば既に釣り堀天国と言われるタイ王国をも遥かに凌駕してます。このブログでは中国国内のルアーフィッシングが出来る釣堀と、ルアーで釣った魚種を中心に紹介していきます。

■魚種>>042: スポテッドナイフフィッシュ( Chitala ornata )

中国名での正式名称は铠甲弓背鱼だが、七星刀鱼という呼び名の方が一般的だ。Osteoglossiformes アロワナ目で約6600万年前の白亜紀後期から生存するNotopteridae ナギナタナマズ科4属10種中の、Chitala チタラ属の古代魚だ。どちらの大先生がなにゆえNotopteridaeにナギナタナマズ科という和名を付けたのかは知る由もないが、ナギナタはなかなか良いとしてもナマズは全くいただけない、そもそもナマズ目ではないし姿格好も似ている所を探すのが難しいレベルだ、是非改名して欲しい。アジアに分布するナギナタナマズ科はアフリカ起源で、約1億50万〜6600万年前の白亜紀に、インド亜大陸の北上による大陸の移動に乗ってアフリカからアジアに移動したと考えられている。この説については、もしそうでなければ説明が付かない分布をしている淡水魚が他にも数種存在しているので、十中八九そうなのであろうと賛同している。中国国内の分布としては、昨年2021年に広東省の某所で自然繁殖してしまったスポテッドナイフフィッシュを大量に捕獲したという記事を見たが、原因は人為的な稚魚の放流だろうという事だけで詳細は不明だった。しかし実際には広東省以外でも、福建省や海南島で野生個体が確認されている。スポテッドナイフフィッシュ以外では、ナギナタナマズ科4属10種中Notopterus ノトプテルス属のNotopterus notopterus ブロンズフェザーバックが雲南省の一部で昔から在来種として生息している、もしくは、していたという資料が有るのでいずれ調査に行こうと思っている。肉食性で通常はベイトフィッシュや甲殻類を捕食しているのでルアーへの反応はよく、アロワナ目だけあってこの魚も空気呼吸をするので呼吸打ちがよく知られた釣り方だ。釣り堀の魚とネイティブフィールドの魚では、生育環境の違い等により行動パターンが大きく異なるのは当然なのだが、過去にとある国のとある水系でこの魚をメインに狙っていた時期があり、その際は呼吸打ちよりも流芯にあるストラクチャーの際をピンポイントで打っていく方が効率よく釣れた。

種別:外来種
難易度:★★
最大サイズ:100cm〜

 

スポテッドナイフフィッシュ