中国管釣り情報〜ルアーで釣っちゃいな〜

日本にお住まいの方には殆ど知られてませんが、中国の管理釣り場は近年凄まじい勢いで発展しており、まだまだ釣り場環境面は発展途上ではありますが、魚種だけで言えば既に釣り堀天国と言われるタイ王国をも遥かに凌駕してます。このブログでは中国国内のルアーフィッシングが出来る釣堀と、ルアーで釣った魚種を中心に紹介していきます。

■魚種>>043: バラマンディ( Lates calcarifer )

中国名は金目鲈鱼もしくは尖吻鲈。ルアーフィッシングにおいてはスター級のメジャー魚でWEBや雑誌等で古代魚として紹介しているのを多々見かけるが、果たしてこの魚が古代魚と言えるのかについてはいささか疑問である、Perciformes スズキ目のこの魚を古代魚と呼べるのなら、起源的に全魚類の三分の二程が古代魚と呼べることになってしまう、そもそも古代魚の定義はあいまいなのだ。バラマンディという名前についても、もともとオーストラリア先住民アボリジニの言葉で「 大きな鱗 」という意味でScleropages jardinii ノーザンサラトガとScleropages leichardti サラトガを指す呼び名だったのだが、1980年代にアングロ・サクソンがマーケティング的観点から当時はアジアンシーバスとかシーパーチと呼ばれていたこの魚の知名度向上のため使うようになったらしい。この魚の鱗も小さくはないが同サイズでサラトガと比べれば遥かに小さく、オーストラリアという国の商業的策略のために要らぬ尾ひれを付けられた感が非常に強い。とりわけ古代魚でなくとも、神の魚やらバラマンディという仰々しい名前でなくても、この魚の持つ威圧的な曲線で構成された、重厚にしてシャープなプロポーション、素晴らしい瞬発力とサイズに見合わぬトルク、この魚自体が持つ魅力それだけでルアーマンにとっては十二分に価値ある魚だと思う。この魚は11種存在するLates アカメ属の一種で日本のLates japonicus アカメと同属種、外見上の違いとしては一般的にバラマンディの眼は光を当てると金色に光り、アカメはその名の通り赤く光ると言われているが、バラマンディも光の入り方次第では眼が赤く光ることもあるので、臀鰭棘という尻びれの棘の3本目が最も長いのがバラマンディ、二本目が最も長いのがアカメという見分け方の方が確実なのだが、そもそも同じ水域に混在してる事自体がまず有り得ないので無用の豆知識だ。また、雄性先熟の魚で大体80cm位までがオス、それ以上がメスに転換するのでランカーは全てメスという事になる。中国では1970年代から養殖が始まり、広東省、福建省、海南省の一部に放流もしくは養殖場からの逸脱個体が自然繁殖している。ルアーでは様々な狙い方が出来るが、激しいジャーキングでスイッチを入れて強烈なバイトを誘うのが一番面白い。。

種別:外来種
難易度:★★
最大サイズ:180cm〜

 

バラマンディ