からの続き。
1月25日、上海を出発して早4日、困った事にまだ一度も水辺に立てていない。
当初のプランでは、人が多いであろうウルムチで”何か”をする予定は無かったのだが、セカンドプランが皆無だったので、とりあえずウルムチ近郊の水系をGoogle Mapで調べ、行ける限りで回ってみる事にした。
最初に向かったのは、市内からも比較的近い乌拉泊水库というリザーバー、
ここはウルムチ市の生活用水を供給している水甕との事だったので、恐らく侵入禁止であろうと思っていたのだが、意外にも水辺に取り付くことが出来た。
だが、しかし、こんな感じでアイスフィッシング以外に出来る事はなかった。
そして次に向かったのが、天山大渓谷という5月〜8月の旅行シーズンには賑わうらしい観光地の外れだ。
わざわざ観光地の外れを選んだ理由は、少なくとも侵入禁止等は無く、水辺迄行く事が出来るのではないだろうかという、安直な発想だったが、一応当たってはいた。しかし、かつて水辺だったと思わしき川筋は、凍結した上に雪が降り積もり、氷のリバーチャンネルと化していた。
どこかに流れ込みで凍結してない場所はないものかと、延々遡上して見たが、結局水音を聞くことすら出来なかった。
恐らくこのまま、数年ぶりの大寒波に見舞われてるウルムチを含む北疆で粘ってみても、水音を聞くことすら難しそうなので、ここは早々に見切りをつけ、比較的気温が安定してる南疆に移動する事にした。
1月26日11:40 ウルムチ発 7556次、車程1960km和田行きのこの列車は、途中、トルファン-鱼儿沟
釣り人なら何ともときめいてしまう「鱼儿沟」という名前の駅を通過したのだが、実際この駅の周辺には凍結してない河川が何本か確認できた、降りてしまおうか迷ったが、外国人がパーミット無しで駅から出られる保証もないので、ここは泣く泣くスルーした。
その後-马兰-和硕-焉耆-库尔勒-库车-新和-阿克苏-金银川-柯坪-巴楚-阿图什を経由して、26時間3分後の1月27日13:43、中国最西端の街、南疆のカシュガル駅へと到着した。