中国名は蟾胡鲶、台湾では土虱や土杀、日本ではウォーキングキャットフィッシュやクララといった呼び名がポピュラー。香港や南方地域の都市河川や下水で繁殖してる尖齿胡鲶 アフリカンクララ Clarias gariepinus と同じく空気呼吸するClarias クラリアス属61種のうちの1種で、一般的にタイやフィリピンをはじめとする東南アジア広域が原産とされているが、分類学的にはインドネシアのジャワ島の個体群のみが真のClarias batrachusで他は近縁種のようだ。8本のBarbel バーベルと呼ばれるひげの様な皮膚が細長く伸びた感覚器官が特徴で、この感覚器官には味蕾が多く分布し味覚受容器も兼ねている。雑食性で水生昆虫や甲殻類、底生生物、ベイトフィッシュやそれらの死骸、水生植物と何でも食べるが、アフリカンクララと違いルアーはボトム系のスローな釣り方以外にあまり反応しない印象。文献では最大サイズが50cm前後とあるが、私が釣った個体は最大で60cm近くあったので生息環境に左右されるのであろう。ひょろっとした体型からも想像付くように、持久力は有るが引きは弱い。
種別:外来種
難易度:★★
最大サイズ:55cm〜