中国管釣り情報〜ルアーで釣っちゃいな〜

日本にお住まいの方には殆ど知られてませんが、中国の管理釣り場は近年凄まじい勢いで発展しており、まだまだ釣り場環境面は発展途上ではありますが、魚種だけで言えば既に釣り堀天国と言われるタイ王国をも遥かに凌駕してます。このブログでは中国国内のルアーフィッシングが出来る釣堀と、ルアーで釣った魚種を中心に紹介していきます。

中国釣堀魚種図鑑

■魚種>>035: キクラオリノセンシス( Cichla orinocensis )

こちらもCichlidae シクリッド科 Cichla キクラ属で中国名は蓝帆眼斑。金縁の黒斑点が体の側面に三つと尾に一つ、鰓蓋に黒模様がない事がわかりやすい特徴で、Cichla temensis キクラテメンシスほど大型化しない。食性もキクラテメンシスと同様に、ほぼ完全…

■魚種>>034: キクラテメンシス( Cichla temensis )

写真は一見すると別魚種もしくは亜種と見えてしまうが同一種であり、一枚目が繁殖期で原産地での呼び名はアスー、二枚目が中間期、三枚目が非繁殖期で呼び名はパッカとなっている。食性はほぼ完全なフィッシュイーターで視覚に頼った捕食をしており、静止し…

■魚種>>033: ノーザンラージマウスバス( Micropterus salmoides )

Micropterus属を十把一絡げにした、日本でいうブラックバスという呼び名に相当するのが大口黑鲈だが、ノーザンラージマウスバス Micropterus salmoidesの正式な中国名は北方大口黑鲈で、一般的には単に鲈鱼と呼ばれている。1983年に食用として深セン、恵陽、…

■魚種>>032: グリーンサンフィッシュ( Lepomis cyanellus )

中国名は绿太阳鱼で、ブルーギルと同じLepomis属の魚。こちらは1990年にに観賞魚用として、北米から広西省と広東省に導入され各地の養殖場に送られたのち一部個体群が逸脱もしくは放流され、安徽省の六安にある大別山河川域では在来種が全てこの魚に置き換わ…

■魚種>>031: ブルーギル( Lepomis macrochirus )

中国名は蓝鳃太阳鱼で、1987年に中国水産学会が北京と湖南省に観賞魚用として北米から試験導入し、繁殖に成功すると全国のダムや池に観賞や釣魚目的で放たれた。ブラックバスと同じCentrarchidae サンフィッシュ科で日本でも有名な外来魚。雑食性で口に収ま…

■魚種>>030: ブラットマイバーベル( Luciobarbus capito )

中国名は大鳞鲃もしくは银鳕鱼、小さく丸い鱗が特徴で食性は動物性。原産地はカザフスタン、キルギスタン、ロシア、タジキスタン、トルコ、トルクメニスタン等で、2003年に中国水産科学研究院黒龍江水産研究所へ養殖試験用に導入され、その後各地に養殖用と…

■魚種>>029: レッドテールキャットフィッシュ( Phractocephalus hemioliopterus )

中国名は红尾鲶。化石種であるPhractocephalus属唯一の現存種で、ルアーマンには生息地のアマゾンやタイの釣り堀などでお馴染みの鯰だろう。1994年に安徽省の瓦埠湖をはじめ、複数のダムや湖に研究用として持ち込まれ、繁殖に成功した後、各地に養殖用として…

■魚種>>028: プラーテーパー( Pangasius sanitwongsei )

中国名は长丝巨鲇もしくは成吉思汗鱼。ルアーマンにはタイの釣り堀で等でお馴染みの3mを超えるサイズにまで成長するパンガシウス科 Pangasianodon gigas メコンオオナマズの近縁種。よくPangasianodon hypophthalmus プラーサワーイと間違えられているが、簡…

■魚種>>027: チャネルキャットフィッシュ( Ictalurus punctatus )

中国名は斑点叉尾鮰、学名のpunctatusが示す様に胴体部分の黒斑点が特徴。1984年に北米から食用に導入され、日本と同様に養殖場から逸脱した個体が、既に一部地域で自然繁殖してしまっており2022年版放流禁止水性生物リストの記載魚だ。肉食性で他の鯰類より…

■魚種>>026: 南方大口ナマズ( Silurus meridionalis )

中国名は南方大口鲶で長江以南の水域に分布。近縁種のSilurus glanis ヨーロッパオオナマズ程ではないが、非常に大型化する種類で2mオーバー約50kgという記録がある。目の位置より後ろまで達する大きな口と独特な尾鰭の形状が特徴。肉食性で水生昆虫や甲殻類…

■魚種>>025: チャイニーズロングスナウトキャット( Leiocassis longirostris )

中国を代表する鯰の在来種で呼び名は洄鱼、イエローキャットフィッシュと同じBagridaeギギ科の鯰で、鼻が突出し口が下付きで全体的にピンク掛かった体色が特徴。鯰らしく食欲旺盛で水生昆虫や甲殻類、ベイトフィッシュと何でも食べルアーへの反応もよく、ト…

■魚種>>024: イエローキャットフィッシュ( Pelteobagrus fulvidraco )

中国名は黄辣丁、Siluriformesギバチ属で日本のPelteobagrus nudicepsギギと同属。比較的どこにでも居る鯰で一般的には最大でも20cm前後といわれているし、実際そのサイズしか釣ったことがないのだが、改めて調べてみると50cmクラスの写真も散見するので実は…

■魚種>>023: ジャガーシクリッド( Parachromis managuensis )

中国名は珍珠斑。こちらもシクリット族で2022年版放流禁止水性生物リストの記載魚だ。1996年に台湾から広東省に食用として導入され、養殖場から逸脱した個体が南方地域の一部で自然繁殖している。強い肉食性でどんなルアーでも食ってくるが、特にトップウォ…

■魚種>>022: ジルティラピア( Coptodon zillii )

中国名は吉利慈鲷。こちらもシクリット族で1957年にベトナムから食用として導入され、養殖場から逸脱した個体が南方地域で自然繁殖し、帰化生物と化しているのもナイルティラピアと同じだ。食性も同様雑食性で、水生昆虫や小型の甲殻類も食べるのでルアーで…

■魚種>>021: ナイルティラピア( Oreochromis niloticus )

アクアリストにおなじみのシクリット族で1978年にスーダンから食用として導入された様だ、その後養殖場から逸脱した個体が南方地域で自然繁殖し、帰化生物と化している。主食は付着藻類だが雑食性で水生昆虫や小型の甲殻類も食べるのでルアーで釣るのは難し…

■魚種>>020: ジャイアントスネークヘッド( Channa micropeltes )

中国名は小盾鳢もしくは多曼鱼で、マレーシアではトーマン、タイではチャドーと呼ばれており、Channa属の最大魚だ。1986年にタイから食用、観賞用として導入され、その後養殖場から逸脱、もしくは放流された個体が広東省の某地域等で自然繁殖してる。ライギ…

■魚種>>019: ハロワン( Channa striata )

現地名は线鳢で英語名はStriped snakehead。カムルチーと同じChanna属で食性やルアーでの狙い方も大差ないが、こちらの方が低水温に弱い。年代は不明だがタイから食用に広東省の養殖場に持ち込まれたものが逸脱したとされており、昨年2022年に農業農村部漁業…

■魚種>>018: カムルチー(Channa argus )

現地名は黒魚で西部の高原地帯を除いて中国全土に分布している、日本では同属のタイワンドジョウやコウタイを一括りで雷魚と呼ぶのが一般的だが、日本には1920年代に朝鮮半島から持ち込まれた様で、カムルチーという日本名も元は朝鮮語だ。この魚もラビリン…

■魚種>>017: キノボリウオ( Anabas testudineus )

南方地方に生息する在来種で中国名は攀鲈、刺々しい甲冑に覆われた様なファルムや、真紅の目が非常に格好いい魚。陸上でも直立する事が出来る程の体幅や、空気呼吸をも出来る点からポリプテルスやガーパイクなどの古代魚をも彷彿させる。他魚種が死滅してし…

■魚種>>016: ペルコサイプレス ピンジ( Percocypris pingi )

現地名は金沙鲈鲤。雲南省金沙江支流域の土着希少種で、国家二級保護動物に指定されてるため、狙う事が出来る機会は非常に少ない魚だ。獰猛なフィッシュイーターだが、ルアーへ反応してくれる時間は限られており、フィーデイングモードに入ってない状態だと…

■魚種>>015: シロフチタイリクバラタナゴ( Rhodeus albomarginatus )

この記事を書く迄はてっきり普通のタイリクバラタナゴを釣ったものだと思い込んでいたのだが、写真を見返すと明らかにタイリクバラタナゴと違う点に気付いた。調べてみると2011年6月に発見され、2014年に新種として登録された白边鳑鲏というタイリクバラタナ…

■魚種>>014: シャープベリー( Hemiculter leucisculus )

中国名は白条魚と書いてバイティアオユウ、中国全土どこにでも居る魚で、いつでも何処でも遊んでくれる癒し系だ。主食は藻類だが水生昆虫や小さいエビ類も食べる雑食性で、ULロッドに#28以下のフライフックやタナゴ針と銅板で作ったマイクロスピナーで狙うと…

■魚種>>013: マーコウ( Opsariichthys bidens )

閉じた口を正面から見るとW形で、馬の口に似てる事から現地名は馬口魚と書いてマーコウユウ。日本のハスに似ているが、全10種存在するとされている同属種の別種。6〜8月の繁殖期になると、雄の魚体はルアーのハス系カラーリングでもお馴染みの、背鰭から腹鰭…

■魚種>>012: スピニバルブス ホーランディ( Spinibarbus hollandi )

現地名は軍魚と書いてジュンユウ、和名はまだ無い様だ。水生昆虫を主食とする雑食性でルアーへの反応もかなり良く、大きくは成長しないがサイズと不釣り合いなトルクとスピードで楽しませてくれる魚だ。ちなみに台湾では台湾マシールと呼ばれているが正確に…

■魚種>>011: ブラックブリーム( Megalobrama amblycephala )

現地名はウーチャンユウが一般的だが、別名の团头鲂を訓読みしたものが和名のダントウボウとなってる。こちらも草食性魚類とされてるが、近縁種のホワイトブリームよりもルアーへの反応が良く、フィーディングタイムにはチェイスやリアクションバイトもする…

■魚種>>010: ホワイトブリーム( Parabramis pekinensis )

現地名はビェンユウ、日本ではヒラウオと呼ばれているようだ。草食性魚類とされてるが、ルアーへの反応も悪くないので、個人的には甲虫類も補食する雑食性なのではと思ってる。 種別:在来種難易度:★★最大サイズ:50cm〜 ホワイトブリーム

■魚種>>009: ホンジーユウ( Red crucian carp )

金魚の元祖、突然変異で紅変したジーユウの一種で、日本ではヒブナと呼ばれる希少種だ。孵化時は通常のジーユウと同様の体色だが、1年後位から紅化し始める。オリジナルと同じく雑食性でサイズさえマッチしていればルアーへの反応は良いほうで、見つけ易い…

■魚種>>008: ジーユウ( Carassius auratus )

和名はギンブナで、ヘラブナと呼ばれるゲンゴロウブナとは別種だ。低酸素状態への適応能力が高く世界中に分布する魚で、その分布過程は興味深く16世紀に中国から日本へ、17世紀に日本からポルトガルをはじめとするヨーロッパに移入されていったという面白い…

■魚種>>007: リーユウ( Cyprinus carpio )

日本でもお馴染みの魚で鯉科の大本。生命力が強く世界中に分布する魚で、ユーロ圏ではカープフィッシングをはじめ鯉人気(亜種のヨーロピアンカープ)は高く、ここ上海でも鯉をフライフィッシングで狙う欧米人を見掛ける事がある。 雑食性でルアーへの反応も…

■魚種>>006: コクレン( Hypophthalmichthys nobilis )

中国四大家魚の一角。プランクトンフィーダーなので、基本的にルアーを正攻法で食わすのはかなり難しいが、サーフェイスの浮遊物を啄んでる時を狙って、サイトで可能な限りソフトかつピンポイントで口元にプレゼンテーション出来れば、違和感を持たず吸い込…